会計本二冊

同時期、よく行く本屋の推してる書籍コーナーで隣通し展開されていたため、二冊読みました。

会計が動かす世界の歴史 なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか ルートポート

会計が動かす世界の歴史 なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか

会計が動かす世界の歴史 なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか

 

 ・ダーウィンの「結婚の貸借対照表」→「いずれにせよ、犬よりはマシ」

・「空白の石版」仮説→人に生まれつきの思考、行動様式はなく後天的に学習し獲得したものとする仮説。

・歴史研究家が客観的な科学者であることは難しく、フィクションの要素を回避できないとおわりに言及していた部分、好感が持てました。

 

会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語 田中 靖浩 

会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語

会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語

 

 ・構成がとにかく整っている。三部構成。三章展開。3枚の絵画→3つの発明→3つの名曲。加えて、〜革命縛り。

・同時期に産まれたジャズと管理会計をどちらも「アドリブ重視」とするのが上手い。

・守りの財務会計と攻めの管理会計は勉強になった。

二冊の特徴

・同じ会計の歴史を扱った書籍ということで、簿記の誕生から会計の発展など同じ内容を取り扱っている部分も確かにありますが、二冊読み終わって改めて考えてみると被っている部分は少ないように感じます。

・本のサブタイトルからもわかりますが「会計が動かす世界の歴史」は、ダーウィンの進化論への言及など人文科学系のアプローチに対して、「会計の世界史」はビジネス教養書といった趣きが強い傾向にありました。

・普段どちらかというと人文科学系の本を多く読んでいる自分にとって「会計の世界史」の方が得るものが多かった印象です。しかし、「会計が動かす世界の歴史」もハッとさせられる部分は多いので二冊読んで良かったと思える読書体験となりました。(自己完結)